5月
ゴールデンウイークになり、両忘禅庵のあるこの地域
も5月らしい光景が目に入るようになりました。
田んぼに水が引かれ、田植えが始まっています。
水の張られた田んぼでは蛙が元気に鳴き始めます。
禅堂で坐る我々の耳に、美しい鳴き声でなく鶯の
声に合わせて、蛙の鳴き声が聞こえ、なんとも
のどかで、心が安らぎます。
坐禅の帰りに何気なく禅堂の玄関にかかっている
「喝」の文字に目が行きました。
我々の日常会話でも、ちょっと弛んでいると感じると
「喝だ!」なんて使われている馴染みのある言葉です。
調べてみると、禅宗の僧侶が参禅者を励まし導くのに
用いる叱声とあります。「言葉により表現できない
絶対の真理を「喝」によってあらわす」とあります。
「言葉により表現できない絶対の真理」。
厳しい修行に打ち込む修行僧でもない在家で坐禅会に
通ってくる我々にとって、「絶体の心理」といっても
なかなかイメージが出来ません。
しかし、日常生活とは異なる非日常の空間であるこの
禅堂で、自分と向き合う、心を整え静かに坐ることを
続けていれば、我々なりに少しは、ほんの僅かかも
しれないけど、この心境に近づけるかな。
このためには、途中でやめることなく「春夏秋冬」
休まずここに通ってきて、坐禅を続けて行くことかな
と思いした。
5月の予定です
1.日曜坐禅会
(1)日時
5月7日、14日、21日、28日
朝
6時~7時 坐禅
(5分前に禅堂に着座)
7時~7時半 作務
(禅堂及び境内清掃)
7時半~8時半 茶礼・提唱
(2)場所 禅堂(2階)
(初めて参加される方には坐り方を教えます。
朝5時50分位までに禅堂においで下さい。)
2.写経
(1)日時 5月21日(日)
朝7時半~9時
(作務終了後行いますので、多少時間が前後
することがあります。朝7時15分を目安に
おいで下さい。)
(2)場所 本堂
3.特別イベント(たけのこ狩り朝食会)
そろそろ両忘禅庵の境内には筍が勢いよく
出てきます。
5月、3週か4週の日曜坐禅会終了後、
みんなで筍を収穫し、収穫した筍を料理し
朝食会を開く企画を考えています。
筍の出ぐあいを見ながら、坐禅会参加者に
は連絡します。
みんなで美味しくいただきましょう!
文責:坐禅会会員 市原